岸田 今日子 若い 頃
1970年(昭和四五年) 岸田今日子 -Kyoko Kishida- はじめて『どん底』へ行ったのは、いつだったかしら。 だれと一緒だったのかしら。 五〇年前といえば、ちょうどわたしが芝居を始めたのと同じ頃に『どん底』は生まれたんだと、何だか嬉しいような、なつかしいような。 でも、お酒も遊びも知らなかったウブな(? ! )わたしは、新宿という所に足を踏み入れるのが、ちょっと恐かったみたいな気がします。 何年か経って、テレビなどにも出るようになって、共演者(だれだったんだろう)に連れられて、『どん底』へ行った時、もうこのお店は「あの」という感じで語られていたのでした。
日本の演劇界が2度目の「青春時代」を謳歌していた1950〜60年代に、まさに青春時代を過ごされていた岸田今日子さん。 戦後のカゲを拭い去って、そこは映画や音楽、文学にいたるまで多ジャンルにわたる若き才能たちの交流の場であった。 舞台女優としての彼女の年輪には、時代の寵児たちとの出会いが幾重にも刻まれている。 たとえば1960年、東洋と西洋の不思議な結合である美女を演じた文学座時代の『サロメ』。 演出はあの作家の三島由紀夫で、彼をして「僕のイメージにあるサロメとぴったり」とまで言わしめた、それは幸福な出会いだった。 館理人 『サロメ』はユダヤの王女サロメの恋の悲劇です。 岸田 演出家としての三島さんは、いつもとは違ってましたね。
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