癌 抗体 療法
がんの標準治療は、保険が利き、安全性も効果も確かな外科手術、薬物療法、放射線療法の3つがある。 だが、がんによる免疫のブレーキを外す「免疫チェックポイント阻害薬」など、免疫の仕組みを利用した治療法が登場し、治療の選択肢が増えてきた。
免疫チェックポイント阻害剤の主な作用機序 【図上段】 ①がん抗原タンパクを貪食した抗原提示細胞からHLAを介してがん抗原が提示され(主刺激シグナル)、かつ②副刺激シグナルが入るとT細胞が活性化されて腫瘍局所へ浸潤する。 このT細胞はHLAを介して同じがん抗原を提示しているがん細胞に対して攻撃を開始する。 この状態ではチェックポイント分子であるCTLA-4やPD-1からのT細胞内への抑制性シグナルはない。 【図中段】 活性後に疲弊したT細胞表面上にCTLA-4分子が発現して、CTLA-4抑制シグナルがONになった状態。 さらにPD-1分子が発現して、PD-1/PD-L1経路の抑制シグナルもONになっている。 結果として、T細胞でブレーキが作動している。 【図下段】
がん免疫療法は、がんを外科的に取り除いたり(手術)、放射線(放射線療法)や薬剤(化学療法)によって直接的にがん細胞を殺すのではなく、免疫の力を借りてがんを攻撃、制御しようとする治療法である。
血液がんに使用されている投与量の抗CCR4モノクローナル抗体(モガムリズマブ)を固形がん患者さんに投与することにより、末梢血中の抗腫瘍効果を抑制する制御性T細胞を効率的に除去できることが分かりましたが、治療効果は限定的でした。 モガムリズマブ投与により長期生存効果が得られた患者さんでは、抗腫瘍免疫応答により腫瘍縮小をもたらすセントラルメモリーCD8陽性T細胞が多く存在していました。 一方で、治療効果が得られなかった患者さんは、モガムリズマブの規定量(保険承認量と同等)の投与では制御性T細胞の除去と同時に、腫瘍縮小をもたらすセントラルメモリーCD8陽性T細胞も除去されていました。 セントラルメモリーCD8陽性T細胞も制御性T細胞と同様に低いながらCCR4を発現していることを見出しました。
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