根古屋 城跡
根古屋城 (ねごやじょう)は、 埼玉県 所沢市 勝楽寺 の 山口貯水池 (狭山湖)となっている 人造湖 の北岸にあった 日本の城 。 埼玉県指定 史跡 [1] 。 歴史・沿革 山口高治 の子、 山口高忠 によって明徳・応永年間 (1390年~1428年)に築城された。 元々の城名は 竜谷城 や 勝楽寺城 と呼ばれていたが、後に山麓にあった集落名にちなんで根古屋城と名付けられたという。 根古屋とは寝小屋という意味で、日本の各地に存在する字でもある。 城主やその家臣らが平常時はこの集落や、 山口城 に居住し、有事の際にはこの根古屋城に籠るようになっていた。 城の周辺には築城者である高忠から付けられた「小太郎坂」という地名があったと伝えられているが、現在では不明である。
根古屋城址 この城跡は、大机山から北へ延びる尾根の末端にあり、横瀬川、生川、小島沢、城谷沢に囲まれた山城で、正丸峠からの秩父街道を監視し、「前山」とも「城山」とも呼ばれる。 本郭は石灰岩の採掘により破壊され、一部が残されるのみである。 これより北に延びる尾根には、土橋を挟んで25×85mの二の郭が設けられている。 また北西に延びる低い尾根には、「御殿跡」と呼ばれる20×140mに及ぶ郭と腰郭が残され、平場・堀・土塁が複雑に組み合わされている。 『新編武蔵風土記稿』によれば、北條氏直の家臣、渡辺監物・浅見伊賀守が在城したといい、往古には秩父別当武光、同十郎武綱、同重綱、同重弘、同重能まで五代に亘り居住したという。
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