涼 州 詞 現代 語 訳
王翰(おうかん)の「涼州詞(りょうりゅうし)」の形式 この漢詩は七言絶句です。漢詩の形式の一つで、1句に7語、全部で4句28語、五言絶句に次いで短い詩形の漢詩です。 起承転結の形式 七言絶句は全部で4句で以下のようになって
涼州詞(王之渙). 七言絶句。. 間・山・関(平声刪韻)。. 『全唐詩』巻十八、巻二百五十三所収。. 『唐詩三百首』七言絶句所収。. ウィキソース「 涼州詞 (王之渙) 」参照。. 詩題 …. 『唐詩三百首』、『樂府詩集』、『文苑英華』巻百九十七では「出塞
涼州詞(りょうしゅうし) 王翰(おうかん) 概要 主人公は兵士。 西域の辺境の戦場で、警備に当たる兵士の心境を詠んだ歌。 本文 書き下し文 葡萄(ぶどう)の美酒(びしゅ) 夜光(やこう)の杯(はい)、 飲まん(のまん)と欲すれば(ほっすれば) 琵琶(びわ) 馬上(ばじょう)に催す(もよおす) 酔うて(ようて)沙場(さじょう)に臥す(ふすとも)とも 君(きみ)笑ふ(わらう)こと莫かれ(なかれ) 古来(こらい)征戦(せいせん) 幾人(いくにん)か 回る(かえる) 訳 ぶどうで作ったうまい酒を、夜中も光る杯(さかづき)に注ぐ(そそぐ)。 飲もうとすると、(誰かが)馬上で琵琶を弾いていて、酒興(しゅきょう)をそそる。
本文は 涼州詞 葡萄美酒夜光杯 欲飲琵琶馬上催 酔臥沙場君莫笑 古来征戦幾人回 読み方と意味は 葡萄(ぶどう)の美酒(今でいえば西域ですから。 ワインのことですね。 )、夜光(やこう)の杯(ガラス製もっと高級なら玉の盃ですね) 飲まんと欲すれば、琵琶馬上に催ほす(馬上では誰かが琵琶を奏でている。 ) 酔いて沙場(さじょう:砂漠です。 西の辺境ですから。 )に臥す、君笑うことなかれ(笑ってくれるな) 古来(昔から)征戦、幾人かかえる(いったい何人の人が無事に帰ったことだろう。 ) 前半二句は異国情緒あふれる情景です。 戦いを明日に控えて、恐怖を忘れるためか酒盛りを始めます。 この習慣は古今東西いずれも似たようなものです。 先の大戦でも大体こんな様子であったといわれています。
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