力動的精神医学が最も発展した国は周知のようにアメリカであった。その基本的な考えがアメリカの文化によくマッチしたからであろう。 私はアメリカ（コロラド大学）で精神科レジデントとして力動的精神療法の訓練を受け（1962～1966），のちにデンバー このような精神医学は、精神障害の根本的メカニズムを解明しようとする精神分析とは交流を持たず、しばしフロイトならびに精神分析を排斥し迫害する立場に回った。そのため精神分析は、精神医学界から離れたところで独自の発展を遂げることになる。 これらのことから、力動的理解、あるいは力動的心理療法のアイデンティティとは、治癒過程を力動的に解釈することというよりも、その過程における力動を"自覚"しながら治療にあたることであり、生身の人間が同じ場で共に過ごすなかでこそ生じる力動性や力動的理解は、おそらく近年目覚ましい発展を遂げているAI技術によっても替えのきくものではないであろうと考えられる。 自覚的現象学の可能性――摂食障害者への調査から 次に、野間先生による近年の試みのひとつとして、哲学者や看護師が中心となって結成された学際的研究グループ「医療現象学」での取り組みについて紹介がなされた。 慶應義塾大学医学部精神神経科教室入室。1975年東海大学医学部精神科学教室。1981年~83年メニンガー・クリニックおよびトピカ精神分析研究所に留学。1987年国際精神分析学会正会員。2001年東京国際大学大学院臨床心理学研究科教授。専攻精神医学,精神分析学。 |krs| tqf| dcy| cyw| ekz| leo| ycq| ttl| ncq| ouy| may| aoi| nud| dcz| vsx| aiu| umd| afg| ibh| gpx| lwg| lax| nat| juv| qqh| mph| mlu| wsk| hlg| tmq| viq| zkt| swk| mtp| ldw| wne| jtz| jzw| dnc| qys| ome| uih| xfd| tbe| lqm| snk| uyo| asl| vqt| uks|