褥瘡 ラップ
褥瘡とは、寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうことです。 一般的に 「床ずれ」 ともいわれています。 褥瘡はなぜできるのでしょうか? 私たちはふつう、無意識のうちに眠っている間は寝返りをうったり、長時間椅子に座っているときはお尻を浮かせるなどして、同じ部位に長い時間の圧迫が加わらないようにしています。 このような動作を「体位変換」といいます。 しかし自分で体位変換できない方は、体重で長い時間圧迫された皮膚の細胞に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなり、これにより 「褥瘡」 ができます。 また皮膚の表面だけでなく、皮膚の中にある骨に近い組織が傷ついている場合もあります。
ラップ療法による褥創の改善 いわき湯本病院褥瘡対策委員会 大渕靖世 斉藤幸恵五十公野和子 取り組みの背景 ・当院の入院患者さんの年齢層が高齢化・褥創発生因子を持った患者さん・施設から褥創を発生してくる患者さん ・毎日の褥創ケアの中でケアプラン作成・スタッフ一人一人が同じレベルでのケアの必要性 参考にした事例 ・1996年鳥谷部俊一氏によって創られたラップ療法 創傷治療の3原則 1消毒をしない2水で洗う3乾かさないで被覆する 【ラップ療法とは】 1消毒を行ったからと言って、創から菌が消えるわけではありません。 消毒することによって菌は少し減りますが、白血球や繊維芽細胞を殺しかねません。 2水道水は塩素消毒されているため、"ほとんど"無菌です。
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