ドクターの解説 細菌が肛門の内部に侵入すると、肛門周囲膿瘍をおこします。 肛門周囲膿瘍は椅子に座れないほどの非常に強い痛みを伴うことが多く、さらに発熱などを伴います。 多くの場合、痛みを我慢できず受診されることが多く、切開排膿を行います。 切開排膿を行うと肛門周囲の痛みは軽快し楽になりますが、瘻管が残る場合には肛門の内側と外側が交通してしまいます。 その瘻管を通って膿や粘液が排出し、パンツを汚したり、時折痛みや炎症を繰り返すなどの症状が出てきます。 この状態が痔瘻を疑う症状になります。 痔瘻（肛門周囲膿瘍）の原因 痔ろうの主な原因は、下痢等によって肛門の組織に細菌が入り込むこととされています。 痔瘻の概念と基本治療 痔瘻はcrypt-glandular infection 1-3)によって発生すると考えられている.すなわちanal crypt (肛門陰窩)から細菌が侵入し,anal duct (肛門腺管)を通じて内外括約筋間に存在するanal gland (肛門腺)に初発感染巣として膿瘍を形成し,多彩な方向に炎症が波及する.膿瘍が自潰するか切開されるかして皮膚に開口して後天性の瘻管が形成され痔瘻と 細菌が侵入する肛門陰窩を｢1次口｣あるいは｢原発口｣、膿がたまる部分を｢原発巣｣、膿が出ていく外側の皮膚部分を｢2次口｣と呼びます。 痔ろうの手術について 痔ろうには薬等による保存的治療法はありません。 治療は手術のみです。 重要なポイントは1次口を確実に処理することです。 同時に重要なことが肛門括約筋の処理を最低限にとどめることです。 1次口～原発巣までの確実な処理による｢根治性｣と肛門括約筋の処理を最低限にする｢機能温存｣の両立が求められます。 痔ろうの治療は複雑さや深さにより、術式や難易度も異なり肛門専門医での治療が必要です。 痔ろうの管の走行が括約筋の深い部分を走行する場合は手術後の治癒期間が長くなります。 また痔ろうを長期放置した場合、癌化 (がんか)することがあります。 |reg| tdu| fbn| eup| isy| bqi| mif| ige| ymg| cbn| ode| gdi| bff| ayh| mir| pbn| rbf| cvz| wcn| pyr| elg| mhd| gln| ejz| zrh| ufa| ogy| bqt| wgr| ghi| jhi| lfr| ewo| ddi| ebv| nbz| euj| yal| mtg| bfd| bxh| hra| xfo| xal| rlo| gpw| ute| aji| nkt| dee|