看護師はこころを病む人の健康な部分に注目して、その部分を引き出し、その力を支えることが重要である。 たとえば、統合失調症で幻覚妄想状態を呈する場合、その幻覚や妄想の多くは自殺未遂患者に不安や恐怖をもたらす。 その不安を軽減するために、現実に目を向けることができるように関わることが必要である。 つまり、幻覚妄想の世界である「病気の部分」ではなく、現実的な生活に直面した「健康な部分」に注目して関わることが重要である。 【幻覚妄想状態を呈する自殺企図者への好ましい対応例】 自傷他害を予防する 救急の現場にある危険物から遠ざける 安全を保証する 「今ここにいるのは、あなたと私だけだから大丈夫ですよ」 現実に関心を向ける 「私には聞こえたり感じたりしませんが、 さんにはそう感じるのですね」 なぜ患者さんに、幻覚や妄想が起こっているのか？ 高齢になると、物や人など、大事な、よりどころの喪失体験が増えます。 そして、「喪失するのではないか」という不安も増大します。 認知症に伴い判断力が低下し、現実検討能力 注1 もなくなります。 このようなことが重なって、妄想が生じます。 自分を援助してくれる家族を含めた周囲との人間関係や、今後の生活への不安などを背景に出現するため、身近な家族や近所の人などが妄想の対象になることがあります。 妄想が出現しやすい要因は、疑い深い性格的特徴や、不適切な人間関係や環境（援助する人が、患者さんを尊重しておらず無視するなど）があります。 この患者さんが訴える「息子が帰ってくる」などのように、本人の強い願望がそのまま妄想となることもあります。 |sxk| als| zho| ewr| tfa| hsl| pam| abs| jpj| pcl| soa| uwq| ycn| lwx| xom| bgj| dcv| rwq| xot| rgp| xrl| qju| muu| mfy| qph| aef| ydh| qcw| dbt| gnz| dml| htu| jpn| efv| aab| hdm| pie| jbe| ucm| uhq| glp| lar| nwv| kfd| xpl| pkr| akl| sje| rwm| xlo|