いざなぎ 流
いざなぎ流 (いざなぎりゅう)は 土佐国 物部村 (現 高知県 香美市 )に伝承された独自の 陰陽道 ・ 民間信仰 。 概要 いざなぎ流は、土佐国で独自発展した陰陽道の要素を含む民間信仰である。 伝承によれば、 天竺 ( インド )のいざなぎ大王から伝授された24種の方術に基づくとする。 法具 は無く、儀式の都度にそれに応じた定式の 和紙 の切り紙( 御幣 )を使う。 民間信仰ではあるが、祭祀の祝詞・呪文は体系化されて定式的に伝承されている。 祭儀は 太夫 と呼ばれる 神職 によって執り行われるが、太夫は 家元制度 や 世襲 でもなく、特定の教団組織もなく、男女の性別も問わない [1] 。 地域の中の適格者と認められた人物が膨大ないざなぎ流の 祭文 と祭礼の様式を伝承する [1] 。
物部に今も伝えられている「いざなぎ流」と呼ばれる古い祈りの形を紹介します。 (この動画は、2013年に放送したものです。 )
いざなぎ流は遠い昔から物部村のごく小さなエリアの中で伝承されてきた民間信仰です。 教団や宗家などはなく、地域で生まれ育った者が知識を持った太夫から伝承してきました。 このいざなぎ流が世に知られたのは最近の事で、研究者にとってその奥の深さと、なぜこの地にこのような姿で残ったのか驚きであるようです。 いざなぎ流を3分で映像
物部の財産の一つが、平安の昔から残る「いざなぎ流」信仰です。 これは、祭祀・祈祷・占いの総称で、祭文・ 御幣 ・綾笠・仮面などに独特の特徴を持ち、中でも舞神楽は国の重要無形民俗文化財に指定されています。 いざなぎ流は、陰陽道・修験道・仏教・神道などが混淆した民間信仰とされていますが、その根本は、森や水などの自然と神仏に感謝し畏れ敬う祈りの儀式です。 特定の神社はなく、 太夫 と呼ばれる祭儀を執り行う人達が求めに応じて赴きます。 しかし、この太夫も過疎に伴い年々数を減らしていたため、近年では、いざなぎ流の将来が危惧されていました。 これまで口伝によって村内でだけ伝えられてきたこの精神文化が、平成11年3月に15年ぶりに開催された大祭「日月祭」をきっかけとして、注目されるようになりました。
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