花山 多佳子 短歌
[受賞のことば] 日常の身のめぐりのことを詠みながら長い歳月が経ちました。 近年は「日常」という言葉が得難く思われるほどに損なわれる災害が続き、今は新型コロナウイルスが大きな影を落としています。 そんな状況の中での今回の受賞はとてもありがたく、そして重く受け止めています。 短歌は危機的な状況になると、リアルを捨象した言葉で超越的になりやすく、警戒すべき様式です。 沈黙や受動態ということも表現のなかに含めて「詩歌文学」というものの豊かさ、多様さの、ささやかな一端でありたいと、改めて思っています。 選考委員の方々に心よりお礼申し上げます。 [作品抄出] 春雪の気化する街路けぶりつつ生者は薄く亡き者は濃き かがやきの欠けてゆくとき生なまと月球はあり盛りあがる闇
花山多佳子のおすすめランキングのアイテム一覧. 花山多佳子のおすすめ作品のランキングです。. ブクログユーザが本棚登録している件数が多い順で並んでいます。. 『森岡貞香の秀歌』や『歌集 鳥影 (塔21世紀叢書 第 353篇)』や『馬場あき子と読む鴨長明
2022.03.11 エリシマム 花山 多佳子 (はなやま たかこ) 1948年~ 東京都武蔵野市生まれ。 歌人。 同志社大学文学部在学中に京都大学短歌会と「塔」 所属。 高安国世に学ぶ。 批評意識に優れ、フェミニ ズムや政治的なイデオロギーにくみしない、 生活や現実をモチーフに知的なリアリズムを詠う。 現在、選者としても活躍。 花山多佳子 著作 1978年 歌集『樹の下の椅子』 橘書房 1985年 歌集『楕円の実』 ながらみ書房 1989年 歌集『砂鉄の光』 沖積舎 1991年 歌集『おいらん草』 沖積舎 1993年 歌集『草舟』 花神社 1998年 歌集『空合』 ながらみ書房 2000年『花山多佳子歌集』 砂子屋書房 2002年 歌集『春疾風』 砂子屋書房
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