民法 545 条
これに対し、民法545条1項但書によって保護される解除前の第三者には登記は不要であるとの見解があり、この見解は、第三者優位説と呼ばれている。 (4) 解除前の第三者保護の要件として登記を要求するのは登記制度の転用にすぎず、解除者 イ 解除後の第三者の保護 契約解除後にその契約を前提として権利を取得するに至った第三者の保護は、民法177条の適用により行う。 解除により復帰的物権変動を生じると捉えて、解除者と第三者との関係を対抗関係と見るわけである。 この場合には、民177条(ないし対抗関係)に関する一般理論に従うことになるから、いうまでもなく、保護されるべき第三者は、善意悪意を問わないが、解除者から登記の欠缺を争われた場合には登記を要する(5)。
民法第545条 当事者の一方がその解除権を行使したときは、各当事者は、その相手方を原状に復させる義務を負う。 ただし、第三者の権利を害することはできない。 前項本文の場合において、金銭を返還するときは、その受領の時から利息を付さなければならない。 第一項本文の場合において、金銭以外の物を返還するときは、その受領の時以後に生じた果実をも返還しなければならない。 解除権の行使は、損害賠償の請求を妨げない。 平成29年改正前民法第545条 当事者の一方がその解除権を行使したときは、各当事者は、その相手方を原状に復させる義務を負う。 ただし、第三者の権利を害することはできない。 前項本文の場合において、金銭を返還するときは、その受領の時から利息を付さなければならない。
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