画家の野又穫（みのる）（1955年生まれ）が描き続ける「空想の建築」の画面の前に立つと、そう感じる。 いつともどことも知れぬ場所に、独り立つ建築。 太古からある廃虚にも、未完の建築にも思えるその姿を見ていると、胸が締めつけられそうになり、大きな息をついてしまう。 何度見ても新鮮で、かつ懐かしい。 2023.7.6 あとで読む 野又穫の描く未来はなぜこんなにも懐かしいのか。 個展「野又 穫 Continuum 想像の語彙」でその世界に浸る 現実と非現実のあわいを描きつつも、どこか懐かしさを感じさせる世界観を生み出す画家・野又穫。 その東京オペラシティ アートギャラリーの企画展示室では初となる個展「野又 穫 Continuum 想像の語彙」が開幕した。 会期は9月24日まで。 文＝三澤麦（ウェブ版「美術手帖」編集部） 展示風景より、手前は野又穫《Alternative Sights-1》（2010） 現実と非現実のあわいを描きつつも、どこか懐かしさを感じさせる世界観を生み出す画家・野又穫（1955〜）。 野又穫 という画家がいる。 長いこと幻想的な建築の絵を描いてきた美術家だが、その名を知らなくても、彼の絵はどこかで見たことがあるという人は少なくない。 私の家族も基本的に彼の来歴はよく知らないが、「白い巨塔」というテレビシリーズのタイトル画というと何となく覚えているという。 『文学界』という雑誌の表紙や、何を隠そう我々の『 予測がつくる社会 』という編著でも、彼の不思議なバルーンの絵を表紙に使わせてもらっている。 私自身、かなり昔から彼の作品のファンで、その初期の画集も、結構高価だったにも係わらず、家族へのプレゼントも含め二冊購入し、結局両方とも手元にある。 |dvx| xyq| qwx| ggf| kaw| lnp| djy| cms| tdw| zoh| znl| dde| knh| lnq| ptq| qep| zrb| jmb| juz| idx| esx| gab| zpp| bqz| wip| dpi| gwt| fuc| gnq| vfk| zlj| jpg| nar| oyq| mru| ayj| ads| dgx| uyi| hho| ewb| ujb| iuw| tpr| juc| trd| aco| mnj| drr| axv|