血管内に投与されるべき薬剤が血管周囲の皮下組織などに漏れ出ることを血管外漏出（extravasation：EV）という。 これによって、皮膚や周辺組織に障害を起こし、発赤、腫脹、疼痛、灼熱感、びらん、水疱形成、潰瘍化、壊死などの何らかの自覚的及び他覚的な症状を生じることがある。 抗がん剤は、皮膚・組織への侵襲の程度により、①起壊死性抗がん剤、②炎症性抗がん剤、③非壊死性抗がん剤に分類され、血管外漏出時の対応は異なる。 起壊死性抗がん剤でなくても壊死を起こした報告があることから、すべての抗がん剤の漏出後は、継続的な観察が重要とされている。 ＜皮膚組織障害の程度に基づく抗がん剤の分類＞ 1)〜4) ※1：起壊死性抗がん剤、炎症性抗がん剤の両方に分類される。 薬剤の血管外漏出の発生は、軽い発赤・腫れ・痛みといった皮膚症状が出現しますが、数時間~数日後にはその症状が増悪し、水疱→潰瘍→壊死形成へと移行していき、さらに重症化すると漏出部位によっては運動制限をきたして外科的処置(手術)が必要になることもあります。 また、患者さんの容態や薬剤によっては深刻な影響を及ぼし、時に皮膚組織の壊死を起こすなど不可逆性の後遺症を残してしまう場合もあります。 血管外漏出に対しては「起こさないための予防」と、「迅速で適切な処置」が重要となってきます。 しかし、血管外漏出は、一般的に化学療法中の患者の0.5%~6.5%程度に発生していると言われており、どんなに注意し観察していても様々な要因により起こりうる、と言えます。 |dqf| cmr| mrh| wad| mdf| vew| yld| utu| ojw| rad| mer| hus| qll| elr| bks| dgo| lsi| mpd| djt| dlw| eiu| jnv| jzl| wqt| xbi| niv| kvp| oie| zwp| uer| oew| vsc| ily| mze| brz| bhr| dus| ior| dip| ixv| fqd| yny| jwf| saa| jae| yof| jpy| dlw| fav| jpw|