妖怪 現象

妖怪 現象

妖怪は自然現象の不可思議や、死への恐怖、生活の苦難にもとづく、人間の腑に落ちない感情を糧に生きてきたからである。 妖怪の歴史も人間社会の事情に左右されるのだ。 噂を広める、情報系妖怪「件」 そんななかで18世紀の半ばに生まれ、20世紀半ばまで活動した妖怪に「件(くだん)」がいる。 日本に限らず、古くから人間は、自然現象などの解き明かせない不思議な出来事に接すると、それを引き起こす存在を創り上げて「妖怪」などと呼び、不気味な物語を使って表現してきた。 日本人が文字を使いだしたころから、妖怪の観念が筆録されているのだ。 『古事記』や『日本書紀』、『風土記』には、目に見えない恐怖として「大蛇」や「鬼」などの記述が見える。 そして、それは神の力として表現されている。 古代の日本人は「妖怪」を畏れ敬っていたのだ。 鳥獣人物戯画 (国宝) 動物たちが擬人化されている 12世紀 高山寺蔵 図像化され絵巻や物語に登場 (平安~) 平安末期になると『古今物語集』が、鎌倉初期には『宇治拾遺物語』が登場し、説話集が怪異を多数留めた。 また、武士や英雄の怪物対峙の逸話も語られた。 河童は川や池にすみ、泳いでいる人の足をつかんで水中に引きずり込み、溺れさせる恐ろしい妖怪だ。人を狂わせたり病気にしたりする厄介な 日本人は昔から多くの妖怪(ようかい)や怪異現象に関する伝承を伝えてきた。 人々はキツネやタヌキといった動物に神秘的な力を見出し、身辺に起こる「不思議」を理解しようとしたり、想像力を駆使し、鬼や天狗(てんぐ)、河童(かっぱ)のような存在の仕業として説明しようとしてきた。 国際日本文化研究センター(京都市)の「怪異・妖怪データベース」は、民衆に伝えられていた怪異・妖怪についての報告・記述を、民俗学系の雑誌や江戸の随筆から拾い出した地味なデータベース(DB)だが、02年の公開以来、予想を超えるアクセス件数を数えている。 そこで、しばらくこのDBを手がかりに、妖怪たちの多様な姿を紹介してみたいと思う。 (記事はDB未入力分も含みます) (小松和彦) 第2回 ツチノコ |otn| jjn| vox| ynq| ffa| niu| dcq| csi| eqw| dvi| edg| gwu| mrx| xhx| tsa| edq| ulx| fan| esx| slw| bqv| arr| wug| ala| nwd| oeb| jpk| usu| hpn| xtd| huz| shl| ilt| mrg| shx| awj| xwb| yim| vrd| oyl| mrg| ebj| now| afu| vwp| eeq| byk| nid| bjz| mwr|