石川 郎女
石川郎女(伝未詳)は草壁皇子の妻の一人であったらしく、大津皇子が山で郎女を待つというのは尋常ではなく、世を憚る関係であることを示しています。 一方、郎女は何か事情があったのでしょう、約束の場所には行けなかった。 冷たい雫に濡れながら待ち続けた大津をいたわっており、斎藤茂吉は「その雨雫になりとうございますと、媚態を示した女らしい語気の歌である」と評しています。 もっとも、何かの物になって、恋しい人の身に接したいと表現した歌は、男女を問わず『万葉集』に多くみられます。 「あしひきの」は「山」の枕詞。 山に掛かるのは、山の足(裾野)を長く引いた山の像、あるいは足を痛めて引きずりながら登るの意とする説があります。 108の「濡れけむ」の「けむ」は、推量の助動詞。
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「石川郎女 (2)」の解説 石川郎女 (2) いしかわの-いらつめ ?-? 飛鳥 ( あすか )- 奈良時代 の 歌人 。 天武天皇 (在位673-686)の時代に 大津皇子 と歌を贈答して通じ, 草壁皇子 からも歌をおくられた。 のち大伴田主 (おおともの-たぬし)・宿奈麻呂 (すくなまろ) 兄弟 に恋の歌をおくった。 別人説もある。 別名 に大名児 (おおなご),山田郎女。 石川女郎ともかく。 【 格言 など】吾 (あ)を待つと君が濡 (ぬ)れけむあしひきの山のしづくに成らましものを (「 万葉集 」) 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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