フケ 菌
脂漏性皮膚炎は、白色~薄い黄色味をおびたフケや鱗状の乾いたフケの固まりができる皮膚疾患で、頭皮や髪の生え際、顔(眉毛・眉間、小鼻、耳の後ろ・内側)、わきの下、胸や背中、股間、膝の裏といった、皮脂の分泌が盛んな部位(脂漏部位)でよく見られます。
フケの病原菌とは? あまり知られていませんが、「フケ原因菌」は皮脂を食べて生きるカビの一種で、誰の頭皮にも住んでいます。 癜風菌(でんぷうきん)ともいわれ、皮脂腺が多い頭皮はもちろん、顔、胸、背中などにも好んで住みつきます。 このフケ原因菌が増えすぎると、フケ・かゆみの原因になることがあります。 フケ・かゆみ発生のメカニズム フケ・かゆみの原因には、不規則な生活や睡眠不足のほかにも「フケ原因菌」があります。 食事やストレスなど様々な要因で「フケ原因菌」が増えると、菌そのものや、菌による分解で生じた物質が刺激となり、フケ・かゆみが発生します。 フケ・かゆみが気になる人は、フケ原因菌が多い傾向にあり、菌が少なくなると、フケ・かゆみが改善されることも多くあります。
脂漏性皮膚炎の人の頭皮にテープを貼り、表面のフケなどを取って染色液で染め出すと、健康な人の50倍以上のマラセチア属真菌がみられます。 マラセチア属真菌は、人の皮膚に普通に存在する菌で、脂を栄養源として増え、脂を分解して皮膚に刺激を与えます。 脂漏性皮膚炎の発症にはほかに、体質的な要因、食事バランスや洗髪の仕方、ストレスなど生活上の問題も関係しているといわれています。 治療はもちろんですが、症状が治まった後はフケ・かゆみ向けのシャンプーを使うなど、無理ない範囲で予防を心がけましょう。 マラセチア属真菌(フケ原因菌) 「フケ症とマラセチア属真菌」をテーマに、医療関係者が気付く、日々の暮らしのアドバイスを掲載しています。
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