筋 電 図 バイオ フィードバック
筋電図バイオフィードバックは,リハビリテーションにおいて対象疾患が広く,治療効果も確 認されているため,広く導入され活用されている.特に最近では,技術の進歩により筋電図回路 がシンプルとなり,価格も安くなったため,ネットストアにおいても容易に購入できるように なった. また, Arduino や Raspberry Pi など汎用のマイコンを使った電子工作とプログラミングにより, 自由自在なバイオフィードバックシステムの開発が可能となる環境も整備されてきた. これらの簡易な筋電図は,当然医療機器認証を取得した機器ではないため,あくまでも研究用 ではあるが,リハビリテーション医療関係者の筋電図機器に対する関心とアプリケーション開発 のモチベーションを高めたことは間違いない.
バイオフィードバック療法で用いられている 生理指標として表面筋電図,皮膚電気活動,皮 膚温,容積脈波,呼吸,心電図および心拍変動, 脳波などが挙げられる(Table 1).治療対象の 疾患や症状に対応する生体反応を自己制御する 直接法と,全身のリラクセーションや身体感覚 に対する気づきを促していく間接法があり,い ずれの手法を用いるかによって測定する生理指 標を選んでいく必要がある.例えば緊張型頭痛 のバイオフィードバック療法において後頸部の 表面筋電図は直接法,皮膚温は間接法の指標と することが可能である.
バイオフィードバック技術を使用できる エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションでは、複数の筋電図センサーを使用することで、同時・リアルタイムに複数の筋肉の状態を視覚化することができます。 具体的には、作動筋・拮抗筋や、ケガをした四肢・ケガをしていない四肢の筋肉の状態を一度に視覚化できます。 また、エメラルド筋電図バイオフィードバックリハビリテーションは、バイオフィードバック技術を応用しているため、各種のプログラムを使用することが可能です。 具体的には、筋肉のバランス化や安静化などのリハビリテーションが可能です。
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