柳 の 芽
① ヤナギ科 ヤナギ 属の落葉高木または 低木 の 総称 。 葉は 披針 (ひしん) 形または円状心臓形。 雌雄異株。 早春 、葉に先だち尾状の花穂をつける。 果実は成熟後二裂して冠毛のある 種子 を散らす。 シダレヤナギ ・アカメヤナギ・ミネヤナギ・ コリヤナギ ・ ネコヤナギ ・ シバヤナギ などがある。 材は器具・薪炭用。 街路樹 や庭園樹として栽植される。 漢名、柳。 《季・春》 やなぎの芽《季・春》 ※ 万葉 (8C後)五・八二六「うち靡く春の 也奈宜 (ヤナギ) とわが宿の梅の花とをいかにか別む」 ※ 俳諧 ・ 続猿蓑 (1698)上「八九間空で雨降る柳かな〈 芭蕉 〉 春のからすの畠ほる声〈 沾圃 〉」 ② 「 やなぎがさね(柳襲) 」の略。
柳 が浅緑の芽を吹き始めた。 毎年のことではあるが、春待つ心には嬉しいもの。 降っている雨も、心なしかやわらかく感じられる。 だから、混雑している道路でいちいち「傘さしあげてすれ違ふ」のも、冬場とは違い、むしろ楽しい気分なのだ。 私などの世代には、ついでに「柳芽を吹くネオンの下で、花を召しませ……」という戦後の流行歌「東京の花売り娘」なども思い出されて、過剰な懐しさに誘われてしまう。 「芽柳」の魔力である。 もとより、作者はそんなことまで言おうとしているのではない。 しかし、何ということもない句のようながら、早春の都会点描として、なかなかの腕前が示されている。 掲句は、第一回「俳句界」新人賞の候補作になった「桃色月見草」30句(選考委員の黛まどかが三位に推薦している)のなかの一句だ。
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