心不全 高齢 者
高齢者の心不全は収縮能の保たれた心不全( Heart Failure with preserved Ejection Fraction ;HFpEF)が多いということが特徴的である。 これは加齢に伴い左心室の求心性リモデリングが進行し、老化心筋細胞の増加や心筋の線維化などによって心室コンプライアンスが低下することが関与していると考えられる 3) 。 また、加齢により冠動脈硬化症が増加し、高血圧症による左室肥大も加わって左心室の拡張機能はさらに低下する。 動脈硬化と左室拡張障害に伴う心室動脈連関異常により、わずかな容量負荷によっても顕著な血圧上昇を生じ 4) 、電撃的肺水腫などの心不全急性増悪を来たす(クリニカルシナリオ1)。
高齢の心不全患者さんは、入院中、長期間安静にしていたり、ふだんからほとんど運動を行わない生活を送っているため、筋力が低下し、サルコペニアが進行しやすいため、注意が必要です (図5) 。 図5 サルコペニアと心不全の関係 高齢者に多い「収縮機能が保たれた心不全」 虚血性心疾患による心不全
心不全 の原因はさまざまですが、急性・ 慢性心不全 診療ガイドライン(2017年改訂版)では、心不全をきたす原因となる病気として、以下のようなものが挙げられています。 急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)より引用 なかでも、心不全の原因疾患として代表的なものが、 虚血性心疾患 * 、 弁膜症 ** 、 高血圧 の3つです。 日本で行われたある研究では、心不全で入院した方の32.0%が虚血性心疾患、27.7%が弁膜症、24.6%が高血圧であったと報告されています。 *虚血性心疾患:心筋(心臓の筋肉)に血液を供給している冠動脈が狭くなったり、完全に詰まったりする病気の総称。 狭心症 や 心筋梗塞 など。
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