赤い 野菜 ビーツ
鮮やかな赤紫色の野菜「ビーツ」。 赤カブのような姿ですが、砂糖の原料になる「テンサイ」と同じ、ヒユ科アカザ亜目フダンソウ属の野菜です。 今回は、日本ではまだどんな野菜なのかあまり知られていない、ビーツについてひも解きます。 ビーツの生産地と、その見た目 「テンサイってどんな植物? 」のコラム でご紹介したように、テンサイやビーツのルーツである「ビート」の歴史は古く、赤い根のものも紀元前から食べられていたようです。 中世にはヨーロッパでそのさまざまな料理法の記録が残っているほど普及していました。 現在ビーツは主にオランダ、オーストラリア、ニュージーランドなどで生産され、ヨーロッパやアメリカでは日常的に食べられています。
ボルシチの真っ赤な色は、ビートの色素によるものです。 ビートに含まれる栄養素として多いのは、血圧の調整に役立つカリウムや、血液を作る働きを持つ鉄や葉酸など。 また、ビートの色素はベタシアニンというポリフェノールの一種です。 ベタシアニンには強力な抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去してくれるといわれています。 ベタシアニンは水溶性の色素で、摂取しすぎると尿が赤くなることがありますが、体に害はないのでご安心を。 ノーベル生理学・医学賞を受賞した、ビートの注目成分「NO (一酸化窒素)」 ビートの栄養素として特に注目が集まっているのが、食べると体内で産生される「NO (一酸化窒素)」です。
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