コモンレール と は
熊倉重春のテクノロジー悲喜交々:第3回 熊倉重春が振り返るディーゼルの進歩──コモンレールという魔法. 2018/08/26. Motor Fan illustrated編集部. ブックマークする. ツイート. 1997年のボッシュ第1世代コモンレールシステム(PHOTO:BOSCH). ある意味のんびりした
(PHOTO:DELPHI) 超高圧で燃料を多段噴射する、現代ディーゼルにとって欠くべからざるキーデバイスがコモンレール・システムである。 TEXT:松田勇治(MATSUDA Yuji) 合計枚数7枚 すべての画像を見る ディーゼルエンジン(DE)が「クリーン・ディーゼル」へと変貌を遂げるにあたり、大きな役割を果たしたのがコモンレールシステム。 過去のDEは、燃料供給を列型・分配型などのメカニカルインジェクションによって行なっていた。 しかし、これらの作動は回転数依存であるため、特に低回転時には噴射圧力が高められない、といった問題があった。 機構そのものの調整にも習熟が要求され、メンテナンスが行き届いていないと燃焼不良を起こし、これが大きなガラガラ音や黒煙の原因となっていた。
いわばコモンレールの登場はディーゼルエンジンの "efi化" であり、超高圧を溜め込むコモンレールも必須。何しろ機械式のポンプからその都度送られる燃料だけではefiのような制御性は望めない。そういう意味で蓄圧室は必要不可欠なものだったのだ。
トラックのコモンレールシステムとは、ディーゼルエンジンの燃焼噴射をコントロールする装置のこと。 ディーゼルエンジンは、シリンダーの内部を高圧にすることで、自力で発火させます。 その際、コモンレールシステムの蓄圧室に高圧の燃料を一度溜めこむことで、各気筒に燃料を分配し、いつでも燃料を高圧噴射することができます。 トラックにおけるコモンレールシステムの歴史 コモンレールシステムが登場する前まで、トラックのディーゼルエンジンは分配型燃料ポンプ式の噴射システムを採用していました。 その際、燃料噴射ポンプに搭載されている機械装置で噴射量や噴射のタイミングなどを制御していましたが、エンジンの回転数や速度に依存性があったため、回転速度や負荷域の自由度が小さいという問題がありました。
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