アンモニア 製造 方法
本事業では天然ガスを原料に水素からアンモニアの製造に至る改質プロセスなどで発生するCO 2 を分離・回収して、CO 2 フリーとなる「ブルーアンモニア」を製造する技術を開発します。
現在のアンモニア製造方法の主流は、空気中の窒素と炭化水素等から得た水素を、高温高圧 (400℃~500℃、10~30MPa)で酸化鉄触媒を用いて反応させる約1世紀前にドイツの化学者フリッツ・ハーバーとカール・ボッシュによって確立した「ハーバー・ボッシュ法」です。 生産プロセスで大量のエネルギーを要しCO2を排出すること、水素が化石燃料に由来することなどの課題解決に向け、新たな生産方法の研究も進んでいます。 世界のアンモニア需給の状況 世界全体のアンモニア生産量は2019年で約2億トン。 その2割以上を生産する中国を筆頭に、ロシア、米国、インド、インドネシア、サウジアラビアの6ヵ国で世界生産の約半分を占めています。
発電燃料に使用するアンモニアは、製造過程でのCO 2 排出量を可能な限り低く抑えた「クリーンアンモニア」である必要があります。 このための理想的な方法は、再生可能エネルギーからの電力を用いて水電解で水素を製造し、この水素と空気中の窒素を原料にアンモニアを製造するプロセスです。 しかし、現状のアンモニアの合成法は、鉄系の触媒を使って高温・高圧の触媒反応でアンモニアに転換する「ハーバー・ボッシュ法」によって行われています。
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