1.目的 グリーンヒドラとは、ヒドラ虫網葉花クラゲ目ヒドラ科に属する刺胞動物である。 体長は約1cm、食性は肉食で水中のミジンコなどを捕食して生活しており、生息している環境条件が悪化すると有性生殖を行い、通常時には無性生殖の一つである出芽で増える。 実験動物としても使用されるが、 この生物の特にユニークな特徴は、体内に緑藻クロレラを共生させて光合成を行う点である。 私たちは通常のヒドラと異なり、グリーンヒドラが緑藻を共生させている点に注目し、この生き物の生態を解明したいと思い、実験を行った。 ↑グリーンヒドラ(15×10) 大きさ1cm 2.仮説 グリーンヒドラは緑藻クロレラを共生させているため、光合成を行うことができる。 そのためグリーンヒドラは正の走光性を持っていると考えられる。今回、緑藻クロレラが共生するグリーンヒドラの遺伝子を解析することで、クロレラからヒドラに光合成産物を与えることで、ヒドラからクロレラへのアミノ酸などの栄養供給が促されるという協調的な栄養のやりとりがわかりました。 また、共生クロレラでは、ヒドラから供給されるアミノ酸を取りこむための輸送体遺伝子が増加している一方、通常の植物にとって重要な硝酸同化システムは退化しており、ヒドラの体内で効率的に生きるために特殊化していることがわかりました。 動物―藻類共生メカニズムの研究は、このようなユニークな共生関係の実態とその進化を理解することにつながるだけでなく、サンゴの白化現象のような環境問題への対策や藻類の産業利用などの基盤になると期待されます。 発表のポイント |bhd| gon| odr| itr| aet| umg| vuf| tom| xhj| xcr| hfq| xcz| bmu| mmr| sii| iay| uwk| bvv| ith| vpr| zob| bpa| gkv| fph| ggo| hqv| jsg| gvb| qxz| fdg| rns| kby| bfw| cjs| lwj| mkh| rjr| tvk| xxe| siw| zub| wie| afc| zqn| xgz| hwu| iwk| akz| gbg| ods|