炎症 性 斜 頸
先天性骨性斜頸(congenital osseous torticollis)は頸椎部での癒合椎などの骨性奇形によります。環軸椎回旋位固定(AARF)は小児に発症します。頸部炎症や外傷、首をひねる動作などが誘因となり、環軸関節の回旋性の転位、亜脱臼が生じます。
先天性筋性斜頸は生後直後に気づかれることが多く、骨性斜頸・炎症性斜頸はレントゲン撮影。特に炎症性斜頸は問診による情報が大切なので、いつから首が傾いたかを確認します。また口をあけたまま撮影する開口位でのレントゲン検査やct検査を行います。
炎症性斜頸 :風邪をひいてしまった後や中耳炎・扁桃炎などで首に炎症が起こってしまったため生じる斜頸です。 多くは1週間程度で自然に改善 することが多いです。 ただし、 2週間以上斜頸が持続する場合は、環軸椎回旋位固定という首の骨が曲がったまま骨が固まってしまう状態になる可能性 があります。 その場合は入院して牽引という治療が必要になる場合もあるため注意が必要です。 斜頸がみられたら早めに整形外科に受診する事が重要です。 眼性斜頸 :生後6か月以降に多く、目を開けて何かを見ている時に斜頸になり、目をつぶっている時は斜頸ではなくなっている事がります。 この時は眼性斜頸が疑われ、 眼科を受診する必要 があります。 斜頸の診断には
③炎症性斜頸 中耳炎や扁桃炎などの炎症後に、環椎(第一頚椎)と軸椎(第二頚椎)の並び方に異常を生じ、首が傾きます。 このまま固定してしまう可能性もあり、早めの整形外科受診が必要です。 ④眼性斜頸 眼の運動をする筋肉の異常が原因で首を傾けます。 テレビなどに興味を示す6か月以後に気づかれることが多く、何かを注視すると首の傾きが大きくなります。 診断 ①は生後直後に気づかれることが多く、②・③はX線(レントゲン)撮影、特に③は問診による情報が大事ですので、いつから首が傾いたかを確認します。 また口をあけたまま撮影する開口位でのX線や、CT検査を行います。 ④は①②③を鑑別した上で、診察上疑わしい場合は眼科受診となります。 予防と治療 ①筋性斜頸
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