レオン スピリ アールト
現在開催中なのは、ベルギーの画家レオン・スピリアールト(1881〜1946年)の回顧展 『Léon Spilliaert』 。 イギリスでは初の開催となる。 海岸沿いにある小さな街オステンドで生まれたレオンは、病弱で内向的な性格だった。 哲学者のフリードリヒ・ニーチェや、小説家のエドガー・アラン・ポーに傾倒。 幼少期から絵を描くことが好で、水彩やパステル、色鉛筆や墨を使い、微妙な色合いを巧みに生み出しては、不気味でどこか物憂げな絵を描き続けてきた。 作品では幻想的な空間と孤独な人物が描かれることが多く、見る者に抑うつと静寂の感覚を与える。 手記の中で彼はこう語る。 「幸運が舞い込んでくるのを待つのはうんざりだ。 結局は卑屈になるんだ」。
レオン・スピリアールト(Léon Spilliaert、1881年 7月28日 - 1946年 11月23日)はベルギーの象徴主義の画家。 略歴. スピリアールトはオーステンデに生まれ、子供の頃から絵と芸術に関心を示していた。多くの素描と独修により彼は優れた独学の芸術家となった。
作家:スピリアールト,レオン Leon SPILLIAERT 制作年(西暦):1907年 材質、技法(形状):鉛筆、墨、黒チョーク、グワッシュ・紙
2003年にブリジストン美術館で開催された「知られざる神秘空間 レオン・スピリアールト展」。 この「めまい」に惹かれて見に行ったのですが、大変に好みでした。 元々ベルギー象徴派の画家には興味があったので、好みなのは当然かもしれません。 ただ、この時、図録を買い忘れてしまった! ベルギー象徴派といえば、フェルナン・クノップフ、レオン・フレデリック、フェリシアン・ロップスなどが有名で、スピリアールトは「その他大勢」的な評価だったのか、市販されている画集もほとんどなく、象徴派展などを覗きに行っても、隅っこの方に1,2枚という扱いです。 独特なモノクロ画面、自画像も何やら精神的な安定を欠いていそうな雰囲気 そんなわけで、長らく探していた画集を古本で入手出来、ああうれしい。
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