急性 出血 性 直腸 潰瘍
共有する. 抄録. 急性出血性直腸潰瘍(AHRU)62例の臨床像と急性期予後を検討.男性27例,女性35例.年齢平均値81.6歳.PSは3-4が64.5%.基礎疾患に認知症,高血圧,整形外科疾患を多く認めた.入院中発症例が7割,下血搬送例が3割.入院契機は整形
概念 急性出血性直腸潰瘍(AHRU)は,1980年に河野らが,1984年に広岡らが報告した疾患 概念 で,重篤な基礎疾患を有する高齢者に発症し,突然始まる無痛性の新鮮下血を 主徴 とする急性直腸潰瘍である.潰瘍は,歯状線に接するかその近傍・下部直腸に限局して発生する.原因としては,重篤な基礎疾患によるストレスあるいは,仰臥位寝たきり状態がある(大川ら,1998). 臨床症状・鑑別診断 症状は無痛性の新鮮出血である.その原因となる,潰瘍の性状は,不整地図状ないし帯状で,多発ないし単発性の横軸に長い潰瘍とされているが,ほかにも多彩な形態の潰瘍が報告されている.
急性出血性直腸潰瘍(acute hemorrhagic rectal ulcer)は,1980年の河野ら 1) の報告に端を発し,以降,わが国を中心とした東アジアからの報告 2) は多いが,欧米諸国からはほとんどない。 UpToDate Ⓡ のテーマとしても取り上げられておらず,東アジア人特有の疾患の可能性がある。 典型的には,重篤な基礎疾患を有する高齢者が突然の大量下血で発症し,歯状線近くの下部直腸に不整形の深い潰瘍を有する疾患である。 本疾患の成因としては,動脈硬化や長期臥床を誘因とした下部直腸粘膜の虚血とされ,直腸で起こる虚血性腸炎の亜型と考えると,その疾患概念を理解しやすい。 診断のポイント 全身状態の悪い高齢者が,突然の大量下血をきたした場合には,第一に本疾患を考える。
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