名残 古語
なごり 【名残】 名詞 ① 余韻。 影響。 なごり。 物事が終わってもあとに残っている気分・気配・影響。 出典 万葉集 二五八八 「夕されば君来(き)まさむと待ちし夜のなごりそ今も寝(い)ねかてにする」 [訳] 夕方になると、あなたがお見えになるだろうと待った夜の影響なのです。 今も寝つかれないのは。 ② 心残り。 なごり。 人と別れたあとに残っている別れを惜しむ思い。 出典 徒然草 一九 「暁(あかつき)方より、さすがに音なくなりぬるこそ、年のなごりも心細けれ」 [訳] 明け方からは、なんといってもやはり物音もなく(静かに)なってしまうのは、ゆく年の心残りが(感じられて)心細い。 ③ (心残りな)最後の別れ。 出典 徒然草 五三 「童(わらは)の法師にならんとするなごりとて」
「名残」の語源は、嵐が収まった後に荒波の余韻が残っていたり、波が引いた後に残る水たまりや海藻などのことを「 波残り(なみのこり) 」と言っていたのが略されて「 なごり 」となり、「 余波(なごり) 」という漢字が当てられ、さらに「名残」が当てられたと言われています。 このような語源から、奈良時代以前には、1の意味を表す言葉として使われるようになり、平安時代になると、2の意味でも使われるようになってきたようです。 その後、3以下の意味も、1や2の意味から派生して使われるようになっています。 「名残」の使い方 1の意味「気配や余韻」 語源のところで述べたように、1の意味が「名残」本来の意味です。
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