栃木 市 赤 津川
栃木市の大川秀子市長は10日の定例記者会見で、市内を流れる巴波川と永野川流域の治水対策計画を発表した。 事業期間は2022〜25年度。巴波川に
赤津川は元、栃木市小平町で巴波川に架かる「小平橋」の直ぐ下流右岸に流れ込んでいましたが、栃木市街地の洪水対策を目的として、赤津川の流路を吹上町の「新田橋」下流部から、真直ぐ南方向に開削をして、錦着山の北西部で永野川の左岸に流す「赤津川分水路」が作られました。 昭和26年3月の竣功です。 この「赤津川分水路」に関しては以前(2015年2月25日)に紹介していますので、今回は上流側の河川の様子を見て行きます。 赤津川の源流は、栃木市の北の端西方町真名子の男丸です。 東側には標高454.8mの大倉山、西側は標高599.4mの谷倉山、二つの山とも栃木市と鹿沼市も境界に有り、赤津川はこれら二つの山の間の沢から流れ出ています。
現在、栃木市街地が洪水の被害に遭う事は殆ど聞かなくなりました。 それは赤津川分水路の成果によるものです。 (赤津川分水路、前田橋 バックに太平山) (県道32号線平和橋より下流側を望む) 栃木の市街地は江戸の昔から毎年のように川の氾濫による水害に見舞われていました。 その原因は赤津川でした。 国土地理院が大正6年に発行をした「栃木」の2万5千分1の地図を見ますと、当時の赤津川の流れが良く表わされています。 添付概略地図の中央部をうねうねと蛇行して流れる赤津川(赤と黒色にて表示)が有ります。 (現在の概略図に大正6年地形図の赤津川の流路を、上書きする) 概略地図左上の吹上町から、蛇行して南南東方向に流れ、野中町の北東側を流れ、箱森町の東を南下し、小平橋下流部にて巴波川に合流しています。
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