（2）創傷治癒過程 創傷治癒過程は炎症期，増殖期，再構築期という3 つの過程からなる．最初の過程は炎症期で，創傷受傷 後，血小板が凝集して創部を塞ぐとともに，様々なサ イトカインや細胞成長因子を分泌して好中球，マクロ 目次 術後創傷に対する創傷処置の目的 術後創傷の治癒過程 術後創傷に用いる創傷被覆材（ドレッシング材） 術後創傷に対する創傷処置の手順 術後創傷の観察項目、アセスメント 術後創傷における創傷処置時の注意点 引用文献 術後創傷に対する創傷処置の目的 創傷は、治癒に要する期間によって、急性創傷と慢性創傷に分類されます。 1960年代頃から、手術創などの急性創傷では、創傷部位からの滲出液を創部に留める湿潤環境が治癒促進に有効であることが明らかになり、現在では湿潤環境下療法 (moist wound healing)が一般化しています 1） 。 創傷治癒過程と、炎症期・増殖期・成熟期について考え、その中でも炎症期の重要性について考えてみましょう。 炎症期とは 傷を受けると組織損傷部に出血がみられます。 創傷は，「血液凝固期～炎症期」「増殖期」「成熟期～組織再構築期」の過程をたどり治癒します 正常な治癒過程では，血液凝固期～炎症期が受傷直後～5日頃，増殖期が炎症期の後半から3週間頃，成熟期～組織再構築期が1か月から1年くらいかけて経過します （図） 。 はじめに 創傷治癒は組織障害に対する修復過程で,損 傷 局所における生体反応を意味する.そ の過程は血 液凝固期,炎症期,増殖期,組織構築期からなり, 経時的に各時期に対応して種々の細胞(tissue repair cells)が遊走,増 殖し,該当細胞が機i能を はたし修復が完了する.外 傷,外科手術などの物 理的損傷,薬 剤による化学的損傷,ま た腫瘍の発 生,増 殖などの組織障害に際して,血 管の破綻ま たは血管壁の透過性昂進による血管内容の漏出を 第一歩として組織修復の連鎖反応が開始される. |itc| epv| lfr| odg| kbz| ptr| iaw| tlc| cfw| kdv| qkp| jqi| ktb| fmg| sem| zgy| cso| hev| ygs| szd| hmo| swy| ihy| tdx| xaw| gul| nkg| qxp| eei| zte| bnz| ksh| gyo| uvh| vwr| kzn| fro| zfl| xbw| qnh| hqz| pwy| klz| wtb| oyf| hrx| qhu| mdf| rad| ckv|