右大臣 阿倍 御主人
右大臣阿部御主人は 右大臣阿部御主人(あべのみむらじ)は、 家の 財(たから)ゆたかに、家ひろき人にておはしける。 それにものを言わせて、 その年 大陸より 来たりける唐土船(もろこしぶね)の王慶(わうけい)といふ人のもとに文(ふみ)を書きて、 「火鼠(ひねずみ)の皮といふなる物、買ひて 私の所まで届け おこせよ」 とて、 阿部御主人に 仕うまつる人の中に、心確かなるを選びて、 その選びたる 小野の房守(おののふさもり)といふ人を付けて [人に託して] 遣はす。 小野の房守、 持て到(いた)りて、かの唐土(もろこし)にをる王慶に まずは 金(かね)をとらす。 王慶、文をひろげて返事(かえりこと)書く。 「火鼠の皮衣(かはぎぬ)、この国になき物なり。
右大臣阿倍御主人(うだいじんあべのみうし) 3人目の求婚者。かぐや姫から火鼠の皮衣(ひねずみのかわごろも)を持ってくるよう言われる。
第六図 は、三人目の求婚者である右大臣・ 阿倍御主人 (あべのみうし) の話の一場面(中巻に続く)。 一人目・二人目はともに皇子で、三人目も右大臣という高位の求婚者ですが、彼らはいずれも姫の難題をクリアできずに失敗してしまいます。 求婚者の失敗について、物語は遠慮会釈なく描き出しています。 多くの絵巻も物語に即して、彼らの失敗をビビッドに描写し、時には滑稽に描きだします。 ところが、本絵巻は彼らの失敗を、あくまで静かな雰囲気に包みつつ、優雅に描出しているのです。 絵巻の注文主の嗜好や、絵師の性質が窺えるところでしょう。 上巻 第一図(かぐや姫の生い立ち) かぐや姫が箱に入れられて、翁と媼に養われる様子を描く。
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