向山 古墳 群
向山古墳群とは 向山古墳群は向山小学校北東側の尾根上に直線的に分布する、円墳14基、前方後円墳2基の、合計16基からなる小規模な古墳群です。 これらの古墳が造られた時期は4世紀中頃から6世紀前半で、三島市内では最も古い古墳群です。 田方平野北部を支配していた「くに」の王(首長)の墓と考えられ、前方後円墳があることから、大和王権との関係を知る上で重要な古墳群であるといえます。 古墳群は昭和50年 (1975)の向山小学校建設工事において、偶然発見されました。 この時発掘調査した2基の円墳(1、2号墳)からは、鉄剣、鉄刀、鉄鏃が出土し、木棺直葬といって遺体を入れた木棺を、直接古墳の盛り土の中に埋めた構造であることがわかりました。 これら2基の古墳は、小学校建設に伴い消失しています。
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向山古墳群は、淀江平野南東端の独立丘陵を中心に築造された14基の古墳群で、5世紀後葉~6世紀後葉に順次築造された。 中でも向山3号墳、同4号墳、石馬谷古墳、岩屋古墳は、それぞれの時期における西伯耆の代表的前方後円墳で、当地域の首長墓の系譜を辿ることができる。 また、石馬谷古墳出土と伝える石馬(国重要文化財)から北部九州と、岩屋古墳の石室構造(石棺式)から出雲地方との交流を窺うことができる。
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