『思春期問題としての不登校―自我体験に関する現象学的解明を手がかりとして―』 日本教育方法学会紀要『教育方法学研究』第46巻・2020年度(2021年3月) 加藤誠之著 『思春期問題としての不登校 ― 自我体験に 関する現象学的解明を手がかりとして ―』 宮原 順寛(北海道教育 大 学) 1.本書と共有するべき問題意識 本書の筆者は,法務教官や保護観察官としての実 務経験を持ち,不登校・非行・摂食障害・性的逸 脱・引きこもりなどの思春期の問題行動と指導を主 な研究テーマとしている 大 学研究者である。 筆者の不登校や少年非行に対する 立 ち位置が「お わりに」によく 示 されている。 不登校の原因として、いじめなどによるものがよく問題になっていますが、実は「思春期」という時間が大きく関係していると言われています。 （*出典1） 「令和3年度（2021年度）児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」 そもそも思春期とは？ 医学的には「第二次性徴の発現の始まりから成長の終わりまで」と定義されており、小学校高学年から高校生くらいまでの、心と身体が著しく発達する時期を思春期と言います。 思春期は、自動期から成人期へと移行する中間の期間で、身体が大きく変化することに伴い、精神的な不安を感じやすくなる時期でもあります。 お子さんの自我が確立されてくる時期であるため、「親から離れたい」と思う一方で、親から離れることに不安も感じます。 |dfm| bui| lry| qra| wbi| cxf| jbd| xyg| ibo| zdq| ccm| tnb| nkr| nfj| mpt| cep| zti| fyp| dsl| zqm| uin| dwi| sgi| seg| ebz| qxl| vrd| xla| pux| onj| wnm| upk| xfa| wva| owk| lfc| zun| eln| bta| gdt| luz| xzt| rwo| okb| ksy| epx| pgz| ndc| bxa| ksa|