血圧 の 上と下 の 差
3-1.高血圧は140mmHg(上)、90mmHg(下)の状態 診療室で測定したときに、最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上の場合は高血圧とされています [3]。自宅で測る場合は、診察室血圧よりも5mmHgずつ低い
上の血圧(収縮期血圧)と下の血圧(拡張期血圧)の差を「脈圧」といいます。 血圧が高いだけでなく、脈圧が小さ過ぎたり大き過ぎたりすることでも健康に悪影響を及ぼします。
つまり、血圧の上と下の差が開く(脈圧が大きい)ということは動脈硬化が進行していることを意味します。 諸説ありますが、脈圧が70mmHg以上の場合には動脈硬化が進んでいる可能性があり、注意が必要です。
上の血圧は「収縮期血圧」といい、心臓が収縮したときの血圧です。 下の血圧は「拡張期血圧」といい、心臓が拡張したときの血圧です。 心臓は、縮んだりふくらんだりしてポンプのように動くことで、血液を全身に送り出しています。 心臓が収縮すると中の血液が大動脈に流れ込み、そこから全身に送り出されます。 まず、血液の約55%が先に送られ、残りの45%は大動脈がふくらんでたまっています。 心臓が収縮したときに動脈にかかる圧が収縮期血圧ですが、短い時間で血液が送られるため、動脈にかかる圧力が高くなり、上の血圧が高くなるのです。 これに対し拡張期では、血液がたまってふくらんでいた大動脈が元に戻ることで血液が末梢の血管にまで送られます。 このとき時間がかかって血液が先に送られるため、拡張期血圧も下がるのです。
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