失神 の 診断 治療 ガイドライン
文献「失神の診断・治療ガイドライン(2012年改訂版)」の詳細情報です。J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンターは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が運営する、無料で研究者、文献、特許などの科学技術・医学薬学等の二
Guidelines for diagnosis and treatment of syncope Nobuhiro Nishii Department of Cardiovascular Medicine, Okayama University Hospital 失神の定義 失神は「 一過性の意識消失の結果,姿勢が保持できなくなり,かつ自然に,また完全に意識の回復が見られること」 と定義される. 通常は,一過性に意識消失した後,速やかに回復する.前 駆症状を伴うこともあり,失神からの回復後に逆行性健忘をきたす場合もある1). 主な失神の原因
国際的な失神の診療ガイドラインでは、病歴、診察、心電図、血圧の立位変化の評価の4つの要素から失神の基本的な診断を行います。短時間の意識障害があった患者さんを診療する場合に、常に失神の可能性を考えることが大切です
神経調節性失神の診断には,発作時の発生状況や失神時の症状を詳細に病歴聴取することが最も大切である.病歴聴取の際に,各種疾患の特徴的な症状を把握することは,鑑別診断を行ううえでの重要な判断材料となる.特に,失神発作時の状況(発生場所や環境,ストレスの有無,発生時間帯,立位での発症か臥位での発症か,体動時か非体動時の発生か,など)や臨床症状(外傷の有無,意識消失時間,失神前駆症状の有無,けいれんの有無,など),再発の有無,基礎心疾患の有無や使用薬剤などを含めた詳細な病歴聴取で得られる情報が鑑別診断に大いに役立つ.神経反射性失神は,立位時や座位時に発生し,ストレスとの関係が深い.一方,臥床での失神や基礎心疾患を有する例では,心原性失神の可能性が高まる.起立性低血圧では,起立直後に失神発作が発
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