硝子 円柱
硝子円柱は尿沈渣中に見られる最も頻度の高い円柱であり,健常人でも少量みとめられる成分である.最近,著者らは硝子円柱の検出が,ハイリスクCKD発見に極めて有用であることを初めて報告した 1 ).硝子円柱の判定基準については尿沈渣検査法2010に記載はあるが 2 ),硝子円柱の形態は多岐に渡りその正確な理解と判定には個人あるいは施設間で大きな差が生じており統一した判定が望まれる.すなわち,硝子円柱の正確な臨床的意義の確立には一定の判定基準の策定が早急の課題と考えられる. 本調査は,フォトアンケート調査より得られた形態基準を解析し,硝子円柱形態判定フローチャートの作成による硝子円柱形態判定基準のバラツキの収束を主たる目的とした. I対象と方法
ものは硝子円柱とします。 顆粒成分が1/3 以上封入される場合を顆粒円柱として、1/3 未満のものは硝子円柱としま す。 硝子円柱の基質内に細胞成分が2 種類以上で、かつ3 個以上封入されている場合は、そ れぞれの細胞成分名の円柱とします。
硝子円柱はヒアリン円柱ともいわれ、構造は無機質である。 構成成分はTamm-Horsfallタンパク質でできている。 このTHたんぱく質に赤血球が入る⇒赤血球円柱(糸球体腎炎) 白血球が入る⇒白血球円柱(間質性腎炎、腎盂腎炎、ループス腎炎) 尿細管上皮細胞が入る⇒上皮円柱(急性尿細管壊死) 核が顆粒状になった細胞が入る⇒顆粒円柱(糸球体腎炎、間質性腎炎など) 硝子の中が濁って、蝋状になる⇒ろう様円柱(腎不全など予後不良) 尿細管上皮が脂肪変性、脂肪滴⇒脂肪円柱(ネフローゼ) つまり、硝子円柱は円柱の器質的なものである。 病的意義が高いとは言いえないが、尿細管に何らかの疾患(間質性腎炎、骨髄腫腎=cast nephropathy)など腎臓病が影響している場合があり念のための注意は必要である。
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