信用 経済
「信用を基軸にした経済」を提唱し続けているのが、ブルー・マーリン・パートナーズの山口揚平だ。 山口は2017年11月「新しい時代のお金の教科書」を上梓。 著書のなかで貨幣の成り立ちや本質、展望について語っている。 貨幣経済から信用経済へ──信用のあり方が変わりつつあるいま、人と人とのつながりも今後変わっていくのではないだろうか? 山口の対談相手となるのは、「拡張家族」をコンセプトに、渋谷キャストの一角にある共同コミュニティ「Cift」を手がける藤代健介。 弁護士、スタートアップ企業社長、映画監督、ミュージシャンまで、多様なバッグラウンドを持った40名ほど(2017年3月時点)が、共同生活をおくっている。
「信用経済といわれていますが、どうやって信用を作ってきましたか? 」。 これについては佐藤さん、そもそも信用経済って何かというところから説明していただけますか? 佐藤 航陽氏(以下、佐藤氏) :言葉の定義が結構難しいと思うんですけども、今までの貨幣経済というのは基本的に儲かること・役に立つことを中心に回ってきました。 例えば皆さんがすごく価値を感じていて「応援したい」と思う人がいても、儲からなくて役に立たなければ価値がないと判断されていた。 でも、最近では別に儲からなくても「こいつ好きだから」「こいつと一緒にやりたいから」ということが価値としてちゃんと感じられ、それを基に経済が動くようになってきているという状況がありますね。
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