後 腹膜 腫瘍 手術
後腹膜腫瘍とは、後腹膜領域(腹部後方)に発生した腫瘍の総称で、比較的稀な疾患です。悪性腫瘍としては、悪性リンパ腫や脂肪肉腫、平滑筋肉腫、線維肉腫などの肉腫があり、良性腫瘍としては、神経鞘腫、血管腫、脂肪種、奇形腫
後腹膜腫瘍はこの後腹膜領域に発生した腫瘍の総称です。 基本的には非上皮性細胞(脂肪、筋肉、血管、リンパ管、骨、神経など)に発生する腫瘍が多いとされます。 比較的に稀な疾患で、年間の新規発症者数は10万に1人程度です。 この中には悪性のもの(脂肪肉腫、平滑筋肉腫、悪性リンパ腫など)と良性のもの(神経鞘腫、血管腫など)があります。 比較的頻度が高い疾患は、肉腫(サルコーマ)、悪性リンパ腫などが挙げられます。 その中でも肉腫(サルコーマ)は一般的に、筋肉、脂肪、骨や神経といった組織から発生する悪性腫瘍で手や足に発症する頻度が多い疾患ですが、後腹膜にも発生することが知られています。 一方、炎症性疾患(IgG4関連疾患など)が発生することもあります。
後腹膜リンパ節転移を有する精巣がんに対するリンパ節郭清術も適応症例に対し腹腔鏡手術を行っています。 リンパ節を大血管(腹部大動脈や下大静脈)から剥離して内視鏡ポートから摘出します。 術式の適応は治療状況によって異なりますが、基本的はステージII以下となります。 ただしステージIIは化学療法後の残存腫瘤の状況や、組織型(セミノーマ または 非セミノーマ)によって術式の適応を判定しますので、主治医にご相談ください。 副腎腫瘍に対する腹腔鏡下副腎摘除術 副腎腫瘍に対しても原則として腹腔鏡手術を行っています。 原発性の副腎腫瘍だけでなく、ごく一部の悪性腫瘍や転移性副腎腫瘍(他臓器原発がんが副腎へ転移したもの)等に対しても適応としております。 腫瘍径などで術式選択を決定しますので、ご相談ください。
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