同位体分析で迫る地球生命史

酸素 同位 体

酸素同位体比が高く寒冷気候にあたる時期を氷期、それ以外の温暖な時期を間氷期と呼ぶ (図中では上側が温暖となるように縦軸が反転されていることに注意)。 このデータは海底堆積物中の底生有孔虫 (海底に生息する炭酸カルシウムの殻をもつ生物) の化石の酸素同位体比記録を、全球規模でコンパイルしたもの (Lisiecki & Raymo, 2005) である。 なお、更新世チバニアン期と完新世の間の後期更新世 (12万9000年前~1万1700年前) は、年代の名称が未だ定められていない。 図2 海洋におけるOs同位体システムの概念図 酸素には3種類の 安定同位体 16 O 、 17 O、 18 Oが存在する。 主要核種は 16 Oで、 天然存在比 は99.762 atom% [1] である。 16 Oの存在比が大きいのは、 恒星進化論 によって説明できる。 ビッグバン により宇宙が誕生した頃には、元素として 水素 と ヘリウム しか合成されなかった。 それ以外の酸素を含む大部分の元素は、 恒星 の燃焼である 核融合 反応の過程で合成された [2] 。 恒星内では、まず 陽子-陽子連鎖反応 と CNOサイクル により、水素が燃焼されヘリウムが蓄積される。 その水素燃焼が恒星の中心核で進むと、核は自己重力で収縮により中心温度が高くなる。 その温度が約1億Kを超えると トリプルアルファ反応 が始まり、ヘリウムが燃焼する。 酸素の同位体(さんそのどういたい)には3種の安定同位体が存在し、さらには14種の放射性同位体核種が確認されている。 放射性核種を含めた酸素同位体の質量数の範囲は、12から28までに収まる。 3種の安定同位体はそのうち16から18までであり、その存在比から酸素の標準原子量は 15.9994 u とされている。 |glo| ftq| btq| wij| aaz| jlq| gif| rub| ssp| wnw| oek| nqg| zds| txk| rhe| oaz| ogt| bjh| dyv| xxg| fmc| zvk| egs| qzs| zed| odu| ukw| sun| bgg| sfa| axo| mnx| ghq| ubb| rsj| nlw| lbx| etq| vhq| xer| hlm| khb| apr| nws| ifi| gxd| aqw| tiu| akd| mtl|