ベネット 運動
ベネット運動(ベネットウンドウ) 側方運動時における作業側顆頭の外側移動。運動の範囲には関しては個人差が大きく、3次元的に約 100°の範囲でバラツキがある。 ベネット角(ベネットカク) 側方運動時に水平面投影した平衡側顆頭運動経路が正中矢状
A.ベネット運動は、下顎運動の中でとても分かりにくい運動です。 とくに最近では死語に近い言葉であります。 この言葉はイギリスの補綴学者Benett (1907)の名を冠して造られた言葉で、下顎の作業側顆頭の動きを表したものです。 つまり作業側の顆頭は側方運動では外側方に移動し、反対側の平衡側は前内下方に滑走します。 しかし作業側の運動は単に側方へ移動するのみではなく、その方向を持っています。 そこで現在では、この側方への動きを細かく分類し、ラテロトゥルージョン(Laterotrusion)と呼ぶようになりました。
めぐりめぐってベネット運動は歯牙の接触滑走運動と因果関係を持っているよう に思えてならない。 また、Bennettは歯牙接触させた場合としない場合とで顆頭の取る運動軌跡が異なることを報告して いるが(CとC')、側方運動を進めていって歯牙誘導がなくなったとたんにC'→B'に顆頭が跳ね 上がるのではない。 歯牙接触させた場合とさせない場合とでは顆頭が取る運動コースそのものが異な るのである。 歯牙の感覚に誘導されるほうが顆頭は前方に向かうようである。 生体顆頭にとってはこの 前方に向かうほうが後方に向かうよりも安全である。 この意味で歯牙は顆頭の保護装置と言える。 現在の半調節性咬合器は、非作業側顆頭の運動は規定するが、作業側顆頭の運動規定は平均値 に設定された状態である。
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