鎌倉彫 歴史
お知らせ 鎌倉彫は、鎌倉時代(今から約800~700年ほど前)に、お寺の仏像(ぶつぞう)を作る"仏師(ぶっし)"や彫刻を作るため鎌倉に集まった人たちが、考えて作り出したといわれています。 建長寺(けんちょうじ)や円覚寺(えんがくじ)といった有名な鎌倉のお寺には、鎌倉彫のもとになった貴重な"仏具(ぶつぐ)" とよばれるお寺で使う道具 が、伝わっています。 室町時代(今から約700~400年ほど前)には、お寺で使うお香の入れ物やつくえなどが鎌倉彫で作られていました。 はじめのころの鎌倉彫は、中国から日本に伝わってきた物をもとに作られていましたが、工夫されてだんだん日本らしい、形、文様(もんよう)、彫り方に変わっていきました。
その起源は中世、仏師が中国から渡来した彫漆に倣って仏具を作ったことにあるとされる。 鎌倉彫の原型と言われるものには、円覚寺蔵前机 (鎌倉~室町期・重文)、建長寺蔵、須弥壇(鎌倉~室町期・重文)がある。 鎌倉彫の素材は桂やホオノキ、イチョウなど。 素材を用途に合わせて形成したあと、表面に彫を施す。 その上から漆を繰り返し塗り重ね、艶を出していく。 色艶だけでなく、漆は堅牢さを増す効果を持つ。 明治期、ある鎌倉彫宗家は百年間の保証券を付けたというエピソードもある。 鎌倉彫について詳しく知りたければ、鎌倉彫会館かまたは同資料館へ。 時代別の名品を見たり、制作過程を知ることができる。 鎌倉彫会館外観 牡丹文香合(室町~桃山時代)
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