バーミヤン の 大仏
世界遺産の仏教遺跡群で知られるアフガニスタン中部バーミヤンで、旧タリバン政権が大仏立像を破壊してから15年がたつ。過去の事件や出来事
2001年 2月26日 にターリバーンはイスラムの 偶像崇拝 禁止の規定に反しているとしてバーミヤンの大仏( 磨崖仏 )を破壊すると宣言した。 この声明に対して世界中の政府及び国際機関に加え、諸外国のイスラム指導者たちからも批判が寄せられた。 国際連合総会 は、全会一致で破壊を中止する決議A/RES/55/243を採択した。 ターリバーンの高官だったアブドゥル・サラム・ザイーフによると、中国、スリランカ、日本の代表団が破壊の中止を求めて訪れており [3] 、特に 日本国政府 は積極的かつ具体的で大仏の国外への移転や視認できないように隠すことを提案していたとされる [4] 。 しかしターリバーンはこれら国際社会や他のイスラム世界からの批判を無視し、 3月2日 に2体の大仏の破壊を始めた。
バーミヤンは アフガニスタン の仏教遺跡。 3~7世紀のクシャーナ朝時代の ガンダーラ様式 の系統にある岩肌を彫り抜いて巨大な仏像がかつて見られた。 この地は唐の 玄奘 が訪れ、その著作『 大唐西域記 』に梵衍那国として記されている。 仏教が中央アジアに伝播して栄えたことを示す貴重な遺跡であった。 特に断崖に造られた高さ55mと38mの二基の磨崖仏は、その巨大さと天井の仏画などで広く知られていた。 台地上には町があったが、13世紀の初めにモンゴル軍によって破壊された。 ターリバーンによる破壊 石仏が破壊された後の石窟 2001年 3月2日~14日、 アフガニスタン を制圧したイスラム原理主義集団 ターリバーン は、バーミアンの石仏を砲撃して破壊した。
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