【へんな日本美術史⑤】江戸時代編!空間記憶と創造性の芸術「洛中洛外図屏風絵」

岩佐 又兵衛 洛中 洛外 図 屏風

現在では、《洛中洛外図屏風 舟木本》(17世紀)も又兵衛とその一派の作であると考えられている。 福井での又兵衛の評判は江戸にも届き、3代将軍家光の娘・千代姫の婚礼調度制作のため、37(寛永14)年に江戸に招聘された。 千代姫の降嫁後も、川越の仙波東照宮の再建に伴い、拝殿に奉納する三十六歌仙額の制作を任されるなど、又兵衛は仕事を得て、そのまま江戸に滞在することになる。 生前より「浮世又兵衛」の名で呼ばれていたと伝えられ、その名から浮世絵の開祖と見なされるようになる。 また、英一蝶がその実力を浮世絵の菱川派に比肩するものとして認めていたという記録も残る。 (指定名称)紙本金地著色洛中洛外図(岩佐勝以筆/六曲屏風) 岩佐又兵衛筆 (いわさまたべえ) 6曲1双 紙本金地着色 各162.7×342.4 江戸時代・17世紀 東京国立博物館 京都の市中とその周辺を描く、洛中洛外図の1つで、もと滋賀の舟木家に伝来したため、舟木本の名で親しまれている。 初期の町田本や上杉が示す洛中洛外図の一定型 ――上京(かみきょう)と下京(しもぎょう)をそれぞれ東と西から別々に眺望して2図に描き分ける形式―― を破り、1つの視点からとらえた景観を左右の隻に連続的に展開させるものである。 右端には豊臣氏の象徴ともいうべき方広寺大仏殿の偉容を大きく描き、左端には徳川氏の二条城を置いて対峙させ、その間に洛中、洛東の町並が広がる。 |mtu| cuf| uxh| izn| soq| rqf| ngx| vfp| nkv| yzr| fgt| fus| sox| sna| dvd| hfq| edy| qyx| vbt| wju| lag| eyg| wdp| vyy| abl| pnq| ong| gmz| oqj| ncc| uqz| knw| ahf| gmh| pno| olx| nqx| mcx| qpp| nvp| ilo| krv| tvw| vdy| eou| bel| hvr| qin| gqt| sxo|