般若 経 空
禅者は、その「空」を象徴的に円で表現するが、単に、非存在、空白だけを意味すると誤解してはならぬ。 インドに二~三世紀頃在世し、『般若経』を中心に空の哲学を大成したナーガールジュナ(龍樹)は、縁起思想にもとづいて「空」を理解した。
般若経 (はんにゃきょう、 梵 :Prajñāpāramitā sūtra, プラジュニャーパーラミター・スートラ)は、 大乗仏教 経典 の中でも特に 般若波羅蜜 (般若波羅蜜多)を強調して説く経典群の総称 [1] [2] 。 一般に 空 を説く経典とされているが、同時に 呪術 的な面も色濃く持っており [3] 、 密教 経典群への橋渡しとしての役割を無視することはできない。 歴史 最も早く成立した最初の大乗仏教経典群とされる [4] 。 紀元前後ころから1世紀の半ばころまでに成立したと考えられている『 八千頌般若経 』が最も古く基本的なものとされるが [4] 、その後数百年に渡って様々な「般若経」が編纂され、また増広が繰り返された。
「空」の思想が前面に押し出されて登場するのは,大乗仏教の先駆的経典である般若経に おいてである。その後,大乗仏教運動の中で数多くの経典が登場するが,空の思想はそれ らに共通する主要な概念となる。 般若経は経名にもあるとおり,六波羅蜜の中心となる実践道「般若波羅賓」を説く経典で あるが,その思想は空と深く関わっているのである。(8) Ⅰ 大乗仏教の興起と般若経 大乗仏教がいつごろ興ったかということについては諸説がある。しかし,紀元前1世紀ご ろから,紀元前後のころに,インドから中央アジアにかけてのどこかで大乗仏教が興った, というのがはば通説である。ただ,大乗仏教運動の最初期に登場した経典が般若経であった のであろうというのは定説である。
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