卯花 墻
IM レポート 国宝「卯花墻」と桃山の名陶 三井記念美術館 | 東京都 掲載日:2012年9月10日 ネットでは見られない、個人所有の逸品がずらり 平成5年に室町三井家より 三井記念美術館 に寄贈された、国宝の志野茶碗《卯花墻》(うのはながき)。 同じ時代に美濃で焼かれた名陶とともに紹介されています。 クリップする 0 国宝《卯花墻》(手前) 展示室1 重要文化財《志野茶碗 銘広沢》 展示室5は「黄瀬戸 瀬戸黒」 《黄瀬戸福字平鉢》《黄瀬戸根太香合》(右手前から) 美濃古窯出土陶片(参考展示) 展示室7は「織部」 重要文化財《鼠志野鶺鴒文鉢》 三井記念美術館 を代表するコレクションでもある《卯花墻》。
卯花墻は三井記念美術館で1年に一回くらいは展示されるはずです。レア度はそこまで高くないですね。生きている間に、一度お茶を入れて頂いてみたいです。叶わぬ夢かとは存じますが。
卯花墻という銘は、胴に描いた鉄絵紋様を卯の花の咲く培にみたてて、片桐石州が命名したといわれています。 素地は、俗にもぐさ土とよんでいるざんぐりとした土で、卵殻色を帯びています。 この土は瀬戸にもなく、美濃でも土岐川の東側にはない独特の土で、あたたかい柔らかい感じの親しみのある土です。 形は、胴は切り立ちにちかいが大きい箆目が上下二本あって変化を与え、口作りは俗に玉縁と呼んでいる、ぼってりとして厚みのある作りですが、厚いところと薄いところの変化の妙が美しいです。 また口は、一方はまフすぐにたち、一方がやや端反りぎみになっているところにも妙味があります。 高台は木箆で無造作に削ってあり、たけは低いが重厚な感じがします。
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