レチノイド 反応
レチノイド反応は、塗布した部分が熱をもったり、皮めくれや赤みが生じる反応です。 レチノール反応は一時的なもので、徐々に改善することがほとんどですが、使用方法によっては自分自身の肌にとってマイナスな影響を与えてしまうこともあります。
レチノイド反応は敏感な肌の方だけでなく、健康な肌の方も出る可能性があります。 アレルギーをお持ちの方(特に日光アレルギーやアトピー性皮膚炎)、化粧品トラブルが起こりやすい方は比較的A反応が起こりやすい傾向です。 また、肌が揺らぎやすい季節(花粉の季節など)にも起こりやすかったり、ビタミンA濃度のステップアップをした際にも現れることがあります。 ビタミンAの代謝経路。 どうやって肌細胞に届く?
ビタミンA反応の原因の一つは、レチノイドが皮脂を分泌する脂腺細胞のレチノイド受容体に結合して、皮脂の産生を低下させることで、乾燥肌や敏感肌になることや、ケラチノサイト(表皮の細胞)の分化と増殖を促して、細胞同士の接着を緩めて鱗屑(皮むけ)が起こること、マスト細胞活性化による皮膚炎などが考えられていますが、正確な機序は分かっていません。 使い始めに多い ビタミンA反応は、トレチノインやレチノール化粧品の使い始めに最も起こります。 これは、使い始めに肌のターンオーバーが亢進して、肌が薄くなり敏感になるためです。 クリニックでトレチノインを処方する際には、「使い始めの2週間は、赤みなどが出て辛い時期になるかもしれません。 」という説明をしています。
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