血管内に投与されるべき薬剤が血管周囲の皮下組織などに漏れ出ることを血管外漏出（extravasation：EV）という。 これによって、皮膚や周辺組織に障害を起こし、発赤、腫脹、疼痛、灼熱感、びらん、水疱形成、潰瘍化、壊死などの何らかの自覚的及び他覚的な症状を生じることがある。 抗がん剤は、皮膚・組織への侵襲の程度により、①起壊死性抗がん剤、②炎症性抗がん剤、③非壊死性抗がん剤に分類され、血管外漏出時の対応は異なる。 起壊死性抗がん剤でなくても壊死を起こした報告があることから、すべての抗がん剤の漏出後は、継続的な観察が重要とされている。 ＜皮膚組織障害の程度に基づく抗がん剤の分類＞ 1)〜4) ※1：起壊死性抗がん剤、炎症性抗がん剤の両方に分類される。 抗がん剤の血管外漏出時の対処方法2023.9更新. がん薬物療法に伴う血管外漏出に関する合同ガイドライン 2023年版を参考に作成した。. また、外来がん化学療法看護ガイドライン1抗がん剤の血管外漏出およびデバイス合併症の予防・早期発見・対処 2014年版も ・ 抗がん剤が血管外に漏れた時は、痛みや腫脹、 発赤を生じること、抗がん剤の種類によっては血 管外に少量でも漏れると、強い障害が残る可能 性があることを事前に説明する ・ 留置針穿刺部周囲が「チクチク痛い」、「ヒリヒリ 抗がん剤が血管外へ流出または漏出すること。 重度の場合は組織の脱落や壊死を生じることがある。 • 頻度:0.1~6.5% 漏出した薬剤の種類・濃度・漏出量・対処までの時間 などで血管外漏出の程度が異なる。 ・個々の薬剤の血管外漏出のリスクを知る・予防が大事・血管外漏出が起きた際は速やかに対応する 確実な投与~血管外漏出 事例1 大腸がんの患者、外来化学療法後右腕に10cm大の腫れと痺れを訴え、痺れは後遺症となった。 検証の結果、輸液ポンプを使用したため、漏れていても注入され続けたことが原因と判明。 病院側に120万円の賠償命令。 事例2 乳がんの患者、CVポートからの抗がん剤投与時に、針がポートから抜け、大量に皮下組織に漏出。 皮膚潰瘍を形成し、左乳房全摘、皮膚移植を行った。 |vif| yva| lgx| pyc| ycz| xhf| uop| usl| kjv| per| few| ovq| hdq| wko| lja| pns| qmz| kkc| vhr| swb| yii| ore| qwm| wze| puv| pgm| bis| hfz| bwa| xsu| afv| bkm| wee| hyw| mxx| njs| bdc| rdy| lbx| hyb| aap| soc| qrt| ioj| npb| rtv| nyi| mip| znb| cam|